■人間の記憶のメカニズムを知る。

前回お伝えした内容は、
『独学と、我流は違う』
と言う事でした。

 

何事も、習得には順序があり、
独学であっても、それを守れば、
身に付ける事が出来ると言う事です。

 

 

今回は、その”身に付ける”について、
その為には”記憶”する事が必要になる部分。

 

記憶のメカニズムについて触れたいと思います。

 

コツを掴み、繰り返す。

何故習得に必要なのか?
それをはっきりとさせますね。

 

■記憶の種類

 

記憶には種類があり、
それは日常でも、
勉強でも仕事でも普段の
あらゆる場面で使われています。

 

例えば、
『今日、仕事帰りに牛乳と卵を買ってきてね』
と、夕方に奥さんに頼まれたとします。

 

それからしばらく、
仕事を終えて帰る時にあなたは
奥さんからの『頼み事』を覚えているでしょうか?

 

このような場合の記憶を″短期記憶″と言います。

 

もし、仕事帰りの買い物が毎日で、
日常的な場合は、忘れる事はほとんど無いでしょう。

むしろ、
『今日は何か必要なのか?』と、
自分から考えるようになります。

 

このように、日常的に当たり前の
習慣レベルにまでなった記憶を
″長期記憶″と言います。

 

あなたにも経験があるのではないでしょうか。

突発的な一時的な記憶と、
毎日の繰り返しで習慣化した記憶。

この、『仕事帰りの買い物』で言えば、
どちらにしても、買って帰る事には違いありません。

 

行動としての違いは無い訳です。

 

それが、片方はすぐに忘れてしまい、
もう片方は当然の習慣として行動する。

 

これが記憶の種類による違いです。

 

 

次に、瞬間的な記憶を
長期的な記憶にする為の
メカニズムについて説明します。

 

まず、長期的な記憶と言うのは、
″無意識レベル″
であると言う事です。

 

 

話す、歩く、食べるのような
基本的な事から、

走る、飛ぶ、自転車に乗る、車の運転をする
と言った、習得に技術が必要になる事まで。

 

今、無意識レベルで出来るとしても、
最初からそうではありません。

つまり、
″最初は全て、短期記憶″
から始まる訳です。

 

それが、
″無意識レベルの長期記憶″
になるにはどうするか?

 

ですが、これは繰り返しでしか無いのです。

 
最初はすぐに忘れてしまっても、
何度となく繰り返す事で
記憶が長期的になり、

無意識レベルで考えなくても
自然と出来るようになります。

 

要は、

記憶と言うのは、
最初は瞬間的な記憶でしかなく、
それを何度も繰り返す事で、
いつの間にか自然に無意識レベルの
長期記憶へと変わる。

 

と言う事です。
『記憶の定着』とも言えますね。

 

こうなると、そう簡単には忘れる事はありません。

むしろ、忘れられなくなります。

 

 

今さら歩き方や、言葉、食べ方を
忘れる事はありません。

 

 

 

これが、記憶のメカニズムであり、
何か習得する必要がある時の流れになります。

 

ここで、同じ事を同じようにやっても、
差がある事について疑問が生まれます。

 

『なんで、周りは出来るのに僕は出来ないんだろう?』

 

これは、そう簡単に
説明が付く物ではありませんので、

詳しくは省略しますが、
簡単に説明するならば、

『その行為一つだけを取り上げて見ると
そうかも知れないだけで、
他の事全てにおいても、
自分だけ出来ないなんて事は無い。』
です。

 

 

 

出来る出来ないは、
今までの全てのあなたの記憶の中にあります。

『今までやって来た事の蓄積』

それが多いなら、点と点が繋がり易いと言えます。

 

 

沢山運動して来た場合と、
沢山本を読んだ場合では、
例え同じ事を同時に始めたとしても、
習得期間に差があるのは仕方がありません。

 

それは、過去のあなたの
記憶の蓄積の違いなんです。

 

 

ですので、
そこを気にしても
過去は変えられない以上は、
あまり考え無い方が賢明です。

 

そして、誰しも新しい事の習得には、
有る程度の期間が必要です。

 
では、次回『長期記憶』の方法を
具体的に説明します。

 

既にお気付きかと思いますが、
ゴルフスイングも、この長期記憶が鍵になります。

 

正しいスイングを、
いかに早く長期記憶として定着させて、
無意識レベルまで落とし込むか?

 

これが出来れば、
スイングの安定が手に入るのは間違いありません。
問題はその方法です。

 

 

記憶の違いに見る、
″上達しない理由と解決策である長期記憶″
の方法をお伝えします。

次回も必見ですね笑

>>長期記憶をさせる方法