※グリップ編から直接見てる場合は、一番下に補足しています。
トップの位置と言うと、かなり曖昧な部分が多くて、
中々毎回同じ位置に決まらずにお悩みの方も多いはず。
確かにトップの位置と言うのは個人差があり、
全てこの位置だと言うのは存在しません。
私自身もブログや各コンテンツ内でも、
『正しい捻転の限界位置』
と表現するに留めていました。
それでも一定のトップの基準を作るのは、
スイングを安定させて再現性を高める上で、
強力なポイントになる事は間違いありません。
既にトップの位置に明確な基準があり、
タイミングが取れているのであれば、
ご自分の形に合わせて取り入れて頂ければOKです。
逆に、トップの位置が決まらないとか分からない。
トップを毎回同じ位置に決めたいのであれば、
この方法を取り入れてみて頂ければと思います。
・正しいトップの在り方とは?
まず正しいトップとは何か?
これを理解する必要があるかと思います。
正解が分からなければ、何を目指せば良いかも不明ですからね。
正しいトップとは、右膝がアドレスの形をキープして、
腰の角度が45度、肩の角度が90度、
更に前傾角度を維持したままスエーせず、
左腕がしっかり伸び、右肘は地面に対し垂直。
そして左手甲が折れずに、グリップエンドが飛球線方向を向いて、
シャフトが飛球線のラインと平行でシャフトが地面と垂直。
この状態が理想とされています。
※画像は美しいスイング代表アダム・スコットです。
実際はこんな数値で表されたり形を表現されても、
『そんなの分かってるけど出来ないんだよ!』
と言う事になるかと思います。
実際は各ステップを確実に身に付ければ、
トップを作る事自体はそれほど難しくはありません。
もっとシンプルにスイングを考えるならば、
ミスしないスイングのトップであれば良い訳です。
ですので、その為のトップの位置をここで作りましょう。
とりあえずトップの理想形をお伝えしましたが、
必ずしも”そうでなければならない”と言う事はありません。
安定して打てて、再現性が高ければ、
そのトップがあなたにとっての理想のトップ。
これを判断基準として頂いてOKです。
では、自分だけの正しいトップの位置、
つまり再現性が高いトップがどの位置なのか?
これを作りましょう。
・自分だけのトップの位置と作り方
先に結論から言いますと、
『手元の位置でトップの形を考える意識を捨てる』
と言う事です。
ほとんどの場合、トップの位置と言うと、
”手元の位置”ばかりを気にします。
この、”手元の位置”を考えていては、
自分だけの正しいトップは作れません。
なぜなら”手元”を意識している時点で、
クラブを手で持ち上げてしまう確率が上がるからです。
これではオーバースイングやシャフトクロス、
毎回違ったトップになるのも当然と言えます。
さらには手元の位置に比べて捻転が浅く、
スライスを引き起こしてしまう事もある訳です。
浅いトップとコンパクトなトップは、
同じようで全く違うと言う訳ですね。
クラブは腕の力で持ち上げる必要は全くありません。
グリップ編でもお伝えしましたが、
持ち上がる最低限の手首の力感があればそれで良い訳です。
ゴルフクラブは、せいぜい数百グラム程度の重さです。
これを力一杯握って、力一杯振る必要はどこにもありません。
では、どこでトップを作るのかと言うと、
私がおススメするのは、肩の位置になります。
STEP:3【始動⇒テークバック(バックスイング)】
でお伝えした通り、捻転は下半身と上半身の差です。
そして人間の身体の構造上、
肩だけを回そうとしてもせいぜい45度、
それを股関節をズラして極める事で、
回転をアシストするから深く回転出来る訳です。
膝を伸ばした状態ならいくらでも回りますが、
膝を曲げて、なおかつその状態で、
前傾を維持したままとなると股関節のズレも、
ある時点で限界を迎えます。
それが腰の角度が45度、肩の角度が90度。
となるのが理想と言う訳です。
ここまでのステップで、バックスイングで膝をスエーさせず、
股関節の正しい使い方も身に付いていますから、
左肩を回すだけでその形になる状態になっています。
シンプルですよね。
だからアドレスは重要だし、バックスイングも重要なんです。
そしてグリップの力感や意識、使い方もマスターしていますから、
すべき事は理屈を理解して、その為に必要なシンプルな動作をするだけです。
始動と同時に右足太もも内側・膝内側・足の裏の内側の、
3点を踏ん張るように始動する。
そうお伝えしました。
■参考動画
腰も膝も絶対にスエーしないバックスイング:復習
■画像
あなたの柔軟性やタイミング、リズムによって、
適正な位置、つまり”再現性の高い”場所を見つければ良い訳です。
アゴの下が良いのか、もっと深い方が良いのか、
体が固ければアゴの下までで無くても構いません。
・大切なのは左肩の位置そのものではなく、
正しい(腕でクラブを上げない)捻転になっているか?
・そして自分自身が最も安定してショットが打てる、
その位置がどこなのかを把握する事。
これが大切なんです。
そうすれば肩の位置に応じて、
腕でクラブを上げていませんから、
毎回同じ手元の位置に収まります。
レイドオフとかコンパクトトップとか、
手首の角度とか気にする必要性は、
そこまで重要だとは思っていません。
それ以前にグリップとアドレスが作れていれば、
自然とその形になるからです。
レイドオフもコンパクトトップも、
自分に合うグリップからトップを作った結果であって、
決して手元の位置で決めている訳では無いと言う事です。
冒頭にもお伝えしました通り、
トップの位置は全員が違いますし、
違って当たり前です。
ですのでまずは自分がどの左肩の位置が、
最も安定して再現性が高くなるのかを、
”アゴの手前、アゴの下、アゴより後ろ”
この3つでそれぞれ試してみて下さい。
その内どの位置が一番安定するか?
それが分かればトップの位置に悩む事もありません。
アドレスとグリップを再現し、バックスイングを再現し、
左肩を意識して安定する位置まで回す。
これだけで綺麗なあなただけの正しいトップが作れます。
それで仮にレイドオフになってもオーバースイングになっても、
この原理原則に従ってさえいれば、”良性”となります。
単に体の柔軟性によるだけの話しですから。
悪性なレイドオフやオーバースイングと言うのは、
例えば腕だけで持ち上げた浅いトップによるレイドオフ。
または膝が伸びたり流れたりして捻転が作れていないオーバースイング。
と言う事になります。
参考画像
レイドオフとシャフトクロス
※左がレイドオフ 右がシャフトクロスからのオーバースイング
トップの位置が毎回一定になって、
正しく捻転出来るとスイングがかなり安定します。
スイングプレーン上に完全に乗るから、
再現性が極めて高くなる訳ですね。
そうすれば後は切り返すだけで、
オンプレーンにクラブが降りて来て、
ミート率が非常に高く安定します。
※補足:正確なグリップが作れると理想のトップに繋がる
<グリップが決まれば理想のトップに繋がる>
理想のトップを作るにはグリップが非常に大切になります。
両親指の腹でクラブを支える形を作れば、
自然と理想のトップの形に収まります。
動画と画像を合わせてご覧になって頂き、
理想のトップの形を作りましょう!
・トップの感覚
ではその理屈と仕組みを画像で解説します。
つまりは、グリップをしっかりと理解して仕組みを知れば、
後はこの画像のように、
”親指でクラブを支える位置がトップ”
と言う事がご理解頂けるかと思います。
これでオーバースイングは解消されますし、
コンパクトでミート率の高いトップの理想の形になります。
もしグリップが遊んだりグラついたりする場合は、
再度グリップ編をご確認下さいね^^
と言う事で次のステップ。
にてお会いしましょう。
※虎の巻でお伝えしている方法でイメージ出来なかった。
と言う場合でも心配要りませんから、改めてご覧下さいね^^