STEP:1と2のアドレスとグリップ。

 

この2つが最も”繊細な全ての土台”です。

 

『グリップとアドレスを疎かにするゴルファーに未来は無い。』

とまで言われるほど重要な土台になります。

 

上達に悩むゴルファーは多いですが、

”ミスの原因をスイングに求めてしまっている”

場合がほとんどです。

 

不愉快な言い方なのは重々承知の上ですが、

それでも断言します。

 

私がここまで言うくらいなので、

よほどだと思って頂ければと思います。

 

なぜなら、この土台さえマスターしてしまえば、

スイング自体に難しい動きでは無いからです。

 

むしろ難しい動きはそれだけ複雑と言う事なので、

再現性が低くなってしまうだけです。

 

”どれだけ難しい(複雑な)動きを排除して、

必要な動きだけで簡単(シンプル)なスイングをするか?”

 

これがスイングには最も大切な事だと思っています。

 

練習場で早く打てるようになるのも、

本番で同じように結果を残せるようになるのも、

スイングがシンプルだからこそです。

 

その為には何をおいてもアドレスとグリップ。

この2つをマスターする必要がある訳ですね。

 

スイングと言う動的な動きを支える為の、

アドレスやグリップと言った静的な土台。

 

これが全てです。

 

繰り返しになりますが、本当にほんの少し、

アドレスやグリップがズレただけで、

ボールは右にも左にも飛んで思わぬミスも起こします。

 

ミスしたりするのは、ほんの小さなズレで十分だと言う事です。

 

これが分かった時、あなたのスイングが、

一気にレベルアップしますので、まずは知識として知っておいて下さい。

 

では前置きが長くなりましたが、

STEP:3【始動⇒テークバック(バックスイング)】

早速実践していきましょう。

 

・始動⇒テークバック(バックスイング)

小難しい事は一切排除します(笑)

 

テークバックで腰の高さではシャフトがつま先と平行とか、

リーディングエッジが前傾角と同じだとか、

そう言ったすぐにズレる要素が生まれる曖昧な表現はしません。

 

単純な話し、腕と体がアドレスの状態のまま回れば、

それだけで正しい位置に勝手に収まります。

 

考えてみれば当たり前の事なのですが、

例えばアドレスして腕と体をグルグル巻きにして、

完全に固定した状態でテークバックすれば、

腰の高さではシャフトはつま先と平行だし、

エッジも前傾角と同じになります。

 

これはSTEP1と2で正しいアドレスとグリップを、

しっかりとスクウェアな状態を作れていますから、

後はそのままの状態で肩を回すだけでOKです。

 

ただ実際その感覚だったり、動かし方が分からなければ、

これで良いのかな?合ってるのかな?

となってしまうと思います。

 

簡単に言えば体と腕、クラブの同調なんですが、

それを掴んで始動からテークバック(バックスイング)を、

スムーズにして感覚を覚える方法をお伝えします。

 

ゴルフはバックスイングが全てと言う人もいるくらい、

重要な要素になります。

 

その理由は一度外れたスイングプレーンを、

後から戻して軌道に乗せるのは困難だからです。

 

一度プレーン(軌道)から外れたら終わりと言う事です。

 

ですが逆に言えば、最初からプレーンにすぐ乗せてしまえば、

後は比較的外れずに正しい軌道で降りてくると言う事です。

 

極端な例えになってしまいますが、

バックスイングで正しい軌道に乗れば、

トップでヘッドがループしようが何しようが、

またすぐ軌道上に乗ると言う事です。

 

もちろん切り返しやダウンの動きが、

正確に動作する事が前提にはなりますが。

 

それも段階的に身に付きますからまずはご安心下さい。

(と言うか虎の巻を実践しているので身に付いてますけどね(笑))

 

■参考動画

・最適なグリッププレッシャーと手首の力感

 

・体の回転で腕と同調させる

 

・股関節の仕組みとは?股関節を使うとは何か?

 

・コックとヒンジとは?

 

 

 

次に、実感する為のドリルもご紹介します。

 

・適切なグリッププレッシャーでのテークバックを体感するドリル

 

・捻転ドリル(がに股スイング)肩の可動域を知るドリル

 

・股関節を極めて右膝が絶対スエーしないドリル(左肩と右膝を寄せるイメージ)

(右足裏の内側にエッジを効かせるには?左肩と右膝を寄せる意識)

 

 

・参考画像

 

・コッキングとヒンジングの必要性とドリル

 

 

 

最初に原理原則(理屈)をご理解頂き、

 

その上でそれぞれのドリルと順番に試してみて下さい。

 

基本的に全てゆっくりと、

”この感覚なんだー”

と実感しながら実践してみて下さい。

 

最初はゆっくりと、感覚を掴んだら徐々に早くして、

無意識でもスムーズに動けるまで取り組む事が大切です。

 

スイングで大切な要素である、

スイング軸(スエーしない)、グリップの力加減、

捻転、股関節の動き、右膝を維持する方法。

これらが全て詰まっています。

 

最初は大変ですが、まずは動作の理屈を知って、

一つずつドリルを実践して感覚を掴んで欲しいと思います。

 

感覚が掴めてしまえば動作自体は簡単なので、

比較的身に付けるのも早いはずですし、

家の中でも実践可能なドリルばかりです。

 

まずは一度通しで順に進めて大丈夫です。

 

最後には一つに繋げる方法もお伝えしますし、

そこでまだ身に付いていないと感じたら、

それぞれのステップに戻って練習すれば良いだけです。

 

焦る必要はどこにもありませんし、

やればやるほど日にちと時間に比例して、

身体がどんどん覚えてくれます。

 

 

ほんの数カ月だけの辛抱ですし、

これで結果が出始めるとモチベーションも上がります。

 

苦しい時がチャンスです。

頑張りましょう。

 

 

※補足

≪始動の方法について≫

 

スイングの始動の方法については、

色んな形があります。

 

絶対にこれだと言う事もありませんので、

ご自分に合った方法を見つけて下さい。

 

こればかりはどうしても個人差しかないので・・・

 

一応オーソドックスな方法をご紹介しますから、

参考にしてみて下さい。

 

・フォワードプレスの一例

・チンバック

・ソールした直後

・右ひざの打ち出す方向への送り

・身体をズラすイメージ

 

ざっとこんな感じですが、

もし良いアイデアがあったら教えて下さい^^

 

追加して行きますので^^

 

※※補足:2

≪アドレスでの顔の向きについて≫

 

ジャック・ニクラウスをご存知ですか?

かつて”帝王”と呼ばれたプレーヤーですね。

 

彼のスイングは度々取り上げられます。

 

彼を代表する独特の動作があったからです。

・チンバック

・フライングエルボー

 

ステップ3で関係するのは、

”チンバック”と言う初動です。

 

チン(アゴ)をバック(後ろ)してから、

スイングを始動させていました。

 

簡単に言うと顔の向きをバックスイング側に、

少し向けるのを始動のタイミングにする方法です。

 

これについて補足したいと思います。

 

アドレスでの顔の向きと始動のタイミングに関係しますが、

始動でチンバックをする方が良いのか、

それとも最初から顔をバックスイング側に向けていた方が良いのか?

 

この点について記載しておきます。

 

これはどちらでも好みで構いません。

自分で自然だと思える方法で良いです。

 

ポイントは、顔を右に向けるメリット部分になります。

 

バックスイングでは尾てい骨から背骨、首の骨から脳天までが、

1本の中心軸となって回転します。

 

つまり、顔の向きも自然とバックスイング方向に、

バックスイングでは向くと言う事になります。

 

”頭を動かすな”

これはよく言われる代表的なフレーズですが、

実際は頭ではなく、後頭部が軸になりますから、

”顔の向きも自然と後方を向く”のが正しいです。

アドレスとバックスイングの顔の向きの違い

 ※実際はこれが自然な動き

 

無理に顔の向きを動かさないようにしてしまうと、

逆に尾てい骨から背骨の軸が回転しているのに対して、

首から脳天までの軸が”全く動かない”と言うのは不自然です。

 

 

■参考動画

スイング軸の違いによる実際の動作の違い

スイング軸の意識を視覚的に違いを把握する事で、

自然な動作がどう言った物になるのか?

 

それが簡単に分かるかと思います^^

 

 

それと肩の回転をスムーズにする効果もあります。

 

肝心のメリットが何かと言うと、

最初から顔をバックスイング方向に向けるので、

そこから肩と腰を回転しても顔の向きが変わりません。

 

つまり、

”視点が一切ブレない”

と言う事になります。

 

アドレスから顔の向きが変われば、

それだけ視点も動いてしまいますから、

少なからず視覚情報にブレが生じます。

 

ですが、最初から顔を後方に向けていれば、

視点のブレを最小限に抑える事が出来ると言うわけです。

 

実はこの方法、世界のトッププロでもやっている方法です。

 

ジャック・ニクラウスはチンバックと言うやり方で、

肩の回転をスムーズにして、且つ軸を安定させていましたが、

そもそも最初から後方に向けておけば良い。

 

と言うのが今の考え方になっています。

 

ですのでチンバックを始動のキッカケにしていなければ、

アドレスの時点で気持ち顔を後方に向ける意識で、

右利き右打ちなら左目でボールを見る感じにしてみて下さい。

 

体が固かったり、柔軟性が弱いのであれば、

肩の回転もスムーズに行われますから、

深い捻転も作れるようになるはずです。

 

※※※補足:3

・捻転の理屈について。

 

捻転の理屈を理解すれば肩の角度とか、

腰の角度など、難しい事をする必要がありません。

 

身体の構造上、必ず範囲に収まるからです。

 

先ほど実際に体験したと思いますが、

がに股でどんなに肩を回そうとしても、

45度くらいにしか回りません。

 

理由は骨盤や腰が使えないからです。

 

つまり、肩を90度近く回すには、

肩+骨盤(腰)が回す必要があります。

 

がに股では腰が回転のアシストをしないので、

45度程度までしか回せない。というわけです。

 

 

そして、前傾して右膝が動かなければ、

腰はどこかで絶対に回らなくなります。

 

これは腰と言うよりも、骨盤の動きが制限されるので、

肩から回して足りない分を骨盤がアシストしたところで、

必ずどこかで限界を迎えると言う事になります。

 

肩が回り、骨盤がアシストするけど、右膝がストッパーになる。

だから適度な捻転が生まれるのですね。

 

つまり捻転差とは、右膝を動かさないまま、

肩から骨盤がどこまで回せるか?

その差と言う事になります。

 

この理屈を理解すれば、しっかりと捻転されたトップが作れます。

 

次に繋がりますのでしっかりと掴んで下さいね。

 

 

では引き続き、

STEP:4【トップオブスイング】

にてお会いしましょう。