では早速STEP:2【グリップ】です。

 

アドレス編でもお伝えしましたが、

とにもかくにもアドレスとグリップ。

 

スイングが身に付けば付くほど、

ミスの原因はこの2つに集約されます。

 

視覚、メンタル、体調、風、アドレス、ボールの位置、

力感、グリップ力、スタンス幅や手元の位置。

 

これらをどれだけ練習場での、

グッドショットの状態に近づけるか?

 

常に意識して欲しいポイントですので、

面白くもありませんがしっかりと覚えましょう。

 

 

グリップは細かい握り方は省略します。

スイングの土台基礎作りコンテンツや、

ドライバーマスターステップでも扱っていますので、

それぞれに合ったグリップで構いません。

 

※補足として左手グリップと右手グリップの基本を、

 おさらいしておきますね^^

 

 

【重要】

グリップを正しく理解する事は、スイングを身に付ける上で、

非常に大切なポイントとなりますので、しっかりと復習しましょう。

 

また、グリップに正解は無く、合う合わないだったり、

しっくりくるか、違和感があるかの違いになりますが、

私が考える理想のグリップの定義とは、

”トップがしっかりと決まる”

グリップだと解釈しています。

 

つまり、正しいトップが作れるかどうか?

これはグリップにあると言う事になります。

 

ですので、ここで一度は全体を見てからでも構いません。

再度グリップ編に戻り、連動してトップ編も見て下さい^^

 

これで、悪性のオーバースイングは改善されますし、

コンパクトでミート率の高いトップが手に入ります。

 

では行きましょう。

 

<左手グリップ>

左手のグリップの種類は大きく分けて2つ。

・フィンガーグリップ

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・パームグリップ 

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これはどちらでも構いません。

しっくりくる握り方でOKです。

 

もし悩んだら、4スタンス理論(綺麗にまとまったサイトです^^)

がありますので、そちらを参考にしても良いです。

 

もし、お使いのクラブのグリップにバックラインがあれば、

そのラインを基準にして頂いて問題ありません。

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フィンガーかパームか決まりましたら、

左手親指の位置をどうするか決めます。

 

これも大きく分けて2つあります。

・ショートサム

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・ロングサム

img_1932

 

ここで1つ目のポイントです。

親指は、グリップを当てる時には、

”指先では無く、親指の腹”

を付けるようにして下さい。

 

腹とは、第一関節の上部くらいですね。

 

これは、トップ編に通じる部分になりますが、

トップでは両親指でクラブを支える事になりますので、

指先だとどうしても詰まった感じがしてしまうからです。

 

これは右手のグリップにおいても同様になります。

 

ショートサムかロングサムか?

またはその中間辺りにするのかは、

個人の指の長さや手の大きさによっても変わるので、

適宜しっくりくる箇所を見つけて下さい。

 

もし、オーバースイングを改善したかったり、

トップでグリップが遊ぶと言う場合には、

ロングサムか若干のロングサムにしてみて下さい。

 

ロングサムにすると言う事は、

親指をグリップを握った時点で、

既に若干の縦コック(親指方向に向ける)が入るので、

必要以上のトップでの手首の挙動を抑えられます。

 

ショートサムの場合は、手首が縦に動く可動域が大きくなるので、

トップ編と合わせて適正位置とグリップを探して頂ければと思います。

 

では、右手グリップについて補足します。

 

<右手グリップのポイント>

まず、右手のグリップは、

”フィンガー”にして下さい。

 

特に、中指と薬指だけで握るようにして下さい。

詳しくは後述します。

 

こんな感じですね。

img_1930

 

そしたら握って行くのですが、

もう一つ人差し指のポイントです。

 

人差し指は、

”鍵型”←超重要!!

にします。

img_1936

 

実際にグリップするとこんな感じです。

img_1934

 

上から見ると、

img_1933

 

鍵型で握る理由は、先ほどの中指と薬指で握るのと関係があります。

まず、指の動きを制御する筋(すじ)、腱(けん)が、

指によって違う神経で成り立っています。

 

少し実験してみましょう^^

 

まず力一杯に握りコブシを握る時は、

全ての指で力一杯握りますよね?

 

それが全力で握る感覚ですね。

 

では、中指を薬指だけで、力一杯握って下さい。

 

どうですか?全然力が入りませんよね(笑)

 

そしたら、その2本に小指を加えて、

中指・薬指・小指で力一杯握ってみて下さい。

 

結構な力が入りますよね?

 

最後に人差し指を加えて、親指以外で、

力一杯握ってみて下さい。

 

さっきよりも、更に強く握れていませんか?

 

では、逆に、中指だけで強く力を入れてみて下さい。

 

どうですか?中指と薬指の時よりも力が入りやすいですよね?

 

つまり、人の指の力を左右するのは、

”どの指をどうやって握るかで変わる”

と言う事です。

 

これは、小指と薬指を司る神経が同じだからです。

薬指を曲げようとすると、一緒に小指が曲がるのは、

同じ神経を通って脳から伝達されているからになります。

 

そして、中指からは独立している為、

自由に一本ずつ動かせるように出来ています。

 

つまり、中指と薬指でグリップすると言うのは、

【最も力が入らない握り方】

になると言う事です。

 

更に、右手人差し指を鍵型で握ると、

親指とくっついて握る事になりますから、

これも、トップでグリップが安定する事に繋がります。

 

さらに、ダウンスイングからインパクトで、

しっかりと衝撃に耐えられるようになります。

 

ですので、右手でどうしても強く打ちに行く場合は、

”本来使わないはずの指でもグリップしている”

と言う事になります。

 

もし、インターロッキンググリップ(小指を絡ませる)なら、

少し小指をリラックスさせたり、人差し指を引っかけるだけにするか、

もしくは、オーバーラッピングにしてしまうと言うのも手です。

 

再度になりますが、右手親指のグリップについても、

親指の腹(第一関節の上部)をあてがうようにして下さい。

 

理由は同じで、トップでクラブをしっかりと支える為です。

 

では、ここまででグリップの基本のおさらいと言うか、

理屈や仕組みの説明になります。

 

 

次いで、

・クラブの違いによる手元の位置の変化

・スクウェアなフェースの合わせ方

・グリップを握る時の肘の向け方

・ボールの位置を一定にする方法

この点についてお伝えします。

 

アドレスでのグリップ位置がどこになるか?

結構曖昧になっていませんか?

 

これが一定にならないとスイング軌道が毎回ズレますし、

クラブによる違いの理屈を知らないとクラブ毎の苦手が出来てしまいます。

 

ポイントは、

”それぞれのクラブのスクウェアな状態に合わせる”

と言う事です。

 

そうすれば自然とグリップの位置が決まりますし、

毎回ズレる事無く一定の位置で握れます。

 

これもクラブがそれぞれあればベストですが、

練習の際にでも確認しても良いですし、

後で自分で確認しても構いません。

 

とにかく実際に試してみるのが一番なので、

面倒臭いですが実践しましょう。

 

■参考動画 

・スクウェアなフェースの合わせ方 

 

 

この理屈でやると、、、

・クラブの違いによるボールと手元位置の相関関係

 

 

そして、

・グリップを握る時の肘の向け方

 

 

この動作を入れてグリップすると、

トップで絶対に脇が浮かないし、

肘も地面を指します。

 

関節の可動域を強制的に制限するので、

人間の身体の構造を利用するわけです。

 

そうすれば、わざわざ意識する必要も無く、

自動的に正しいトップの肘の向きになります。

 

そして、それはダウンスイングにも繋がります。

 

 

さて、お分かり頂けましたでしょうか?

 

こうすると、

なぜアイアンがハンドファーストなのか?

ドライバーはなぜセンター寄りになるのか?

 

原理原則がご理解頂けたかと思います。

 

以下に補足としてボールの位置を一定にする方法を説明しています。

 

基本的にアドレスは足を閉じた状態で、

まずクラブをスクウェアに合わせます。

 

そこからスタンスを取れば、後はクラブなりの手元の位置になります。

 

ウェッジはスタンスが狭い為にハンドファーストが強くなりますし、

ドライバーはスタンスが広くなり、手元も自然とセンターになります。

 

これはクラブに合わせたスクウェアなフェースを、まず先に作るから、

アドレスでの手元の位置が自然と決まるわけです。

 

自分にクラブを合わせるのは毎回微妙にズレるので、

この方法がおすすめです。

 

 

※補足

・ボールの位置を一定にする方法

 

正確にはボールの位置は変わりません。

 

変わるのはスタンス幅だけです。

 

スタンス幅が変わるから、

ボールの位置がズレる。

 

と言う事です。

 

文章では分かりづらいと思いますので、

文末の動画にて実際に体感してみて下さい。

 

論より証拠です^^

 

そして左足の位置もどの番手でも同じです。

違うのは右足の広げる幅だけ。

 

それをそれぞれ決めてしまって、

まずは番手通りのスイングを作ります。

 

それから応用としてコントロールショットなら、

少し狭くしてスイングを小さくするとか、

ドライバーでここ一番は広くして飛ばすとかになります。

 

まずはサンドやアプローチウェッジのスタンス幅、

ショート・ミドルアイアンの幅、ロング・UTの幅、

ウッド(3・5番)の幅、ドライバーの幅を決めます。

 

これは決まった幅はありませんので、

それぞれ合う幅を見つける必要はありますが、

参考までに私のスタンスをお伝えします。

 

・ウェッジは左足半足、右足1足

・ショート、ミドルアイアンは左半足、右足2足

・ロングアイアン、UT、ウッドは左半足、右2.5足

・ドライバーは左半即、右3足

 

これが基準です。

後はコントロールする距離と方向に応じてって感じです。

 

ポイントはそれぞれの左小指側のラインを見て、

そこから半歩なら半分の辺りを目印にして、

そこまでズラすと言う感じです。

 

慣れるまで面倒ですが、

コースに出ると自然と広くなったり狭くなったりします。

 

スタンス幅が一定にならないから微妙な傾斜になると、

ボールの位置が変わってしまいミスを起こすのですね。

 

本番で結果を残す為にもスタンス幅は作って欲しいと思います。

 

畳みとかフローリングだと線を目印に出来るので、

そこから始めましょう。

 

なければ何か雑誌でも基準にはなりますから、

工夫して頂ければと思います。

 

参考動画

・ボール位置を右足の幅だけで一定にする方法

 

 

 

お疲れ様でした!

 

では引き続き、

STEP:3【始動⇒テークバック(バックスイング】

にてお待ちしております。

 

※最後に全てを繋げますので、

 まずは原理原則を理解する為に一先ず進みましょう。