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無料メール講座:15のエラー動作チェックツール
たま吉です^^
おそらく今回ご覧になっていると言う事は、ダウンスイングで左脇が空いているのを気にしていたり、雑誌やスイング動作を勉強する中でそう言った情報を目にしたからだと思います。
ですが、そもそもとして、なぜダウンスイングで左脇を締める必要があるのか?については書かれていない場合が多かったのと思いますのでまずは、その理由から掘り下げてお伝えしたいと思います。
そして左脇が締まらないと色々な弊害が出たりしてしまいます。
代表的でかつ症状が重いミスと言えばシャンクが挙げられますから、左脇が空く事でシャンクになってしまう理由を掘り下げます。
私もシャンクにはとことん悩まされたクチですから、左脇が締まらないで起きてしまうシャンクも経験済みです。
きっと今ご覧のあなたも左脇とシャンクの因果関係について知りたいと思っているはずなので、ここで疑問を解消して頂けたらと思います。
その上でダウンスイングで左脇が締まる原理や仕組みをしっかりと理解して欲しいと考えています。
もちろんダウンスイングで左脇が締まる練習方法もお伝えしますので、最後までお付き合い頂けたら幸いです。
ダウンスイングで左脇を締める必要性とは?
ダウンスイングで左脇を締める必要性はいくつかあるのですが、、、
最大の理由は、手打ちを防ぐ事にあると考えています。
詳しくは原理や仕組みの時にお伝えしますが、スイング中は身体と腕の関係性が非常に大切なスイング構成要素となっています。
手打ちと言うのは、単純に腕の動きだけでボールを打つ場合も言いますし、身体と腕の関係性がスイング中に崩れてしまう場合も手打ちと言われたりします。
今はネットで検索したり動画で見たりする情報量が以前に比べて格段に増えているので、単純な手打ち(腕の動きだけで打つ)のゴルファーはほとんど見かけなくなりました。
むしろ、身体を使ったスイングが推奨されてからはしっかりと捻転や身体主体のスイングを積極的に取り入れて身に付けようとするゴルファーが多くなっていますから、手打ちの定義も少し変わって来ている印象です。
ですから手打ちの定義は一昔前なら完全に腕の動作(腕をとにかく振る)を言っていたのが、身体主体のスイングが浸透してからは、スイング中の身体と腕の関係性が崩れている事を手打ちとして認識するようになっていると思っています。
これこそが今回のダウンスイングで左脇を締める事に繋がる要素になるわけです。
ゴルフスイングと言うのは野球のスイングと同様に、体の動きに対して腕やクラブが遅れる事で最高出力でボールを遠くまで飛ばせるエネルギーが出せます。
ですから最大出力を必要とせずに、遠くまでボールを飛ばす必要が無ければ、体の動き(分かりやすく言うと回転)と腕を同調させたって問題無いわけです。
例えばパターのストロークのように腕やクラブが体の回転に遅れずに一緒になっても打てないわけではありませんが、これだと全然飛びませんしバックスイングの大きさも極めて小さくなってアプローチ程度の距離しか出せないスイングなってしまいます。
要は腕とクラブが常に体の正面に入っている状態ですから、よくて腰の高さまでしか腕とクラブを正面にキープする事は出来ないのです。
そうなると当然、遠くに飛ばす事も出来ませんからもっと高く腕やクラブが上がる必要がありますよね。
ちょっとスイング理論的な話しをしますと、テークバック初期の段階では腕やクラブは同調して体の正面から外れていませんが、体の部分はそれぞれ捻る可動域に違いがあるので徐々に腕やクラブは正面から外れて行きます。
キネマティックチェーン(運動連鎖)と言われたりしますが、スイングには遠心力と惰性(慣性の法則)が働く事で最後まで動き続けるのはクラブヘッドです。
要するにスイングには順序があって、それぞれの動きが次の運動に連鎖的に繋がっていると言う事なのですが、左脇が締まる動作もこれに含まれます。
極端な例で言いますと、バックスイングでクラブをヒョイっと腕だけで上げてから肩を回したり腰を前後動作させたり膝を動かしたりする事はしないはずです。
必ず(スイング理論によって初期動作と順序は変わりますが)、初動(スイング開始の合図)が入って次の動作へと繋げて行っています。
腰を先行させる場合もあれば、クラブヘッドを先行させる場合もあれば、手元を先行させる場合もありますし、胸や肩や胴体(脇腹)を先行させる場合もあります。
どれが正しいかと言うよりも、スイングは組み合わせと本人との相性、そしてクラブやスイングタイプで違う部分ですから探すしかありません。
そして例えば私のスイング例で言いますと、初動(スイング開始の合図)はイメージとして飛球線方向に一度体全体を振る感覚です。
極端な動きで言うと、左足に体重を乗せる感覚ですね。
そこから順々に運動連鎖に繋げて行くのですが、私の場合は意図的に動く順序を繋げていると言うよりも、自然発生的に次の動作に繋がっているスイングになるようにスイング作りをしています。
全ての動作を意識的にベストなポジションを作るのは一瞬のスイング動作では不可能ですから、自然とポジションが作られるように組み立てているわけです。
まるでセンスが無い私からすれば、スイング作り=感覚だと無理でしたから(笑)
誰でも可能なスイング作りじゃないと出来ないんですよね。
話しが逸れてしまいましたが、細かな違いはあれど、スイング動作は連鎖的に次の動作に繋がっていると言えるわけです。
そう考えると、テークバックからバックスイングで左膝が内側に入り(右打ちの場合)、骨盤が前後動して胸部が右に回って脇腹が捻れて左肩が回ります。
この動きに付随して腕が動いて連動してクラブも動きますが、最初に下半身の可動域に限界が訪れ、次に骨盤(腰)の動きが止まります。
それが順番に胴体(脇腹)→胸部→肩の順で可動域が限界に達して止まるのですが、腕はそこからまだ動けてしまいます。
肘の関節を曲げたら際限なく背面まで行ってしまいますね。
こうなってしまっては完全に身体と腕の関係性が崩れた状態ですから、ボールにヒットさせる事が困難になってしまうわけです。
このスイングの順序と運動連鎖が重要で、切り返しからダウンスイングでも同じように崩れてしまうとダウンスイングで左脇が空いてしまうのです。
例えばスイングのお悩みで多いクラブがアウトサイドから降りてしまうのは、切り返しからダウンスイングでの動く順序が関係している場合が多くあります。
ボールを打つ意識が強過ぎて、大根切りのような動きで腕からクラブを振り下ろすような動きです。
切り返しでいきなり腕からクラブをボールに向かって打ちに行くわけですね。
こうなると右肩が前に出てしまいクラブはどうやっても外側からしか降りません。
結構前になりますが、グリップエンドをボールに向かって突き刺すようにダウンスイングすると言うような方法がありましたが、これをやっても結局は身体よりも腕の動きが大きくなってしまう為、左脇が空いてしまう結果になります。
同じように身体と腕の関係性が崩れてしまうのです。
他にも、
『切り返しは下半身主導で。』
何度となく目にするフレーズだと思います。
これも実は身体と腕の関係性を崩している動きになる場合があります。
下半身主導の切り返し自体は問題無いのですが、”振り遅れ”と言われる現象が起こるケースがあるのです。
インパクトまでにフェースが戻らず開いたまま当たってプッシュアウトやスライスですね。
下半身主導を意識するあまり、振り遅れてしまっています。
この振り遅れは左脇がダウンスイングで締まっていたとしても起こり得るから厄介なわけです。
ただ振り遅れも結局は同じように身体と腕の関係性が崩れているのが理由の一つですから、やはり大切なのは身体と腕、ひいてはクラブの関係性にあると言う事になります。
いずれにしても、ダウンスイングで左脇が締まらないと身体と腕の関係性が崩れてミスヒットに繋がったり最大出力が得られなかったり、手打ちになったりしてスイングがいつも安定しない結果になるのは明白です。
かと言って締めれば良いと言う単純な話しでは無くて、締まっていても振り遅れ(大体は腕を主体的に振っている)にもなってしまうわけですね。
逆に言えば、ダウンスイングで身体と腕、そしてクラブとの関係性が崩れる事なく動作が連鎖的に順序よく繋がればスイングが安定します。
つまりダウンスイングで左脇を締めると言うのは手打ちを防ぎ、スイングの安定化が図れる要素になると言う事です。
シャンクになる原因の一つ
続いてダウンスイングで左脇が空いてしまうとシャンクになってしまう理由についてです。
先ほど身体と腕の関係性が崩れてしまう手打ちが現在多いケースだとお伝えしました。
ではなぜ身体と腕の関係性が崩れてしまうとシャンクになってしまうのか?その仕組みを解説します。
2つのパターンがあるので1つずつ行きますね。
パターン1:ダウンスイングで左脇が空くシャンク(腕から振り下ろすスイングの場合)
このパターンは割とオーソドックスと言いますか、よくあるシャンクの実例です。
私もあります(笑)
簡単に説明しますと、切り返しで腕やクラブをボールに向かって打ちに行くと大根切りスイングになって右肩が前に出るとお伝えしましたように、極端なアウトサイドからクラブがボールに向かう事になります。
基本的にダウンスイングではフェースは開いていますから、そのままボールにアタックすると先にボールに到達するのはヒール寄りになってしまいます。
本来なら適正なフェースローテーションが入る事でインパクトに向かって徐々にフェースが閉じてボールが真っ直ぐに打ち出せるのですが、これが中々に難しいわけです。
となるとフェースが開いたままでしかもアウトサイドからクラブヘッドが降りてシャンクが出てしまうと言うカラクリです。
さらにスイングには遠心力が働きますからクラブヘッドが外側に引っ張られて余計にシャンクを誘発しやすい状況になってしまいます。
そして身体と腕の関係性が崩れて左脇が浮いてしまいヘッドの軌道が外側に流れてしまうとシャンクになると言うわけです。
このシャンクを防ぐには、スイングの基本的動作を身に付けるのが第一で、対処療法的な一時措置で改善してもまた別な理由でのシャンクに繋がるので注意が必要です。
アウトサイドのカット軌道のスイングだからと言ってインサイドからアタックすれば良いと考えて、『よし!それなら下半身主導の切り返しだ!!』とやろうとしても上手く行かないばかりか、パター2のシャンクに陥ってしまう場合があります。
ではパターン2におけるシャンクの原因とは何か?
パターン2:ダウンスイングからインパクトでインサイド軌道なのにシャンクする
パターン2のシャンクはダウンスイングでインサイド軌道にも関わらず起こるシャンクです。
一見するとアウトサイド軌道でシャンクしてしまうなら、インサイド軌道ならシャンクがしないと考えがちですが実はします。
結局はアウトサイド軌道のダウンスイングと起きてる現象は似てるのですが、インサイドからクラブが入ると余計にフェースが開いた状態でボールに向かいやすいので、フェースローテーションが適正に機能しなければネックからボールにアタックしてしまいます。
フェースが返らないわけですから、そのままスイングしたらネックが先に到達してしまうと言うわけですね。
他にもダウンスイングからインパクトにかけてインサイド軌道を意識すると煽り打ちになるケースが多く、インサイド軌道にしようとして上体がのけ反ってしまいます。
こうなるとフェースはどんどん開いてしまいますから、フェースローテーションどころか更に開く結果になるのです。
それに上体がのけ反ると腰が前に出ますから、連動して手元も前に出てしまいスイング軌道が前にズレてネックに当たってシャンクに繋がります。
このように、パターン1も2もスイング中の身体と腕の関係性(上下左右前後)が崩れてしまうとシャンクが出る原因になってしまうわけです。
ゴルフスイングは色んな要素が組み合わさって一つの動作として成立しています。
そのどこかでエラーが出ると、何かしらのミスショットになるのですが、ダウンスイングでの身体と腕の関係性や左脇もその一つだと言う事ですね。
それではダウンスイングで左脇が締まるメカニズムについて解説したいと思います。
左脇が締まるメカニズム
まず最初に、ダウンスイングで左脇は締めるのではなく”締まる”とお考え下さい。
つまり意図的に締めているのでは無くて、スイング動作の順序によって左脇は勝手に締まるようになっている。と言うのが本当のところです。
スイング動作にはある程度の個人差や理論によって動き方だったり使い方が違うのはありますが、本質的な部分ではそこまで違いはありません。
基本的にゴルフスイングの歴史と言うか辿っている変遷は使う道具の変化や進化によって起きていますが、使う道具(ヘッドの素材や大きさだったりシャフトの素材、ボールなど)が変われば今まで必要だった動作が不要になったり別な動作が生まれるのは極々自然です。
ウッドのヘッドが本当に素材が木製で小さかった頃は飛ばす為に身体を大きく使う必要があり、ヒッコリーシャフトだとしなり過ぎてヘッドが遅れる為、リストターンを目一杯使ったスイングにする必要がありました。(ボビー・ジョーンズ世代)
そこからシャフトがヒッコリーからスチールへと変わると今までのスイングだとスピン量が増え過ぎてしまって強烈なフックになる為にリストターンを多用する必要が無くなりました。(ベン・ホーガン世代)
この時はまだスイングの変化はあまり大きく変わってはいませんが、シャフトが変わった事でスイングを見直す必要があると研究された時代だと思っています。(モダンゴルフなどはあまりに有名ですから)
更に時代が移り、いよいよスイングの抜本的な改善が必要と言う事で、スチールシャフトの性能を最大限に活かしたスイングを模索します。
これまでのしなり過ぎるシャフトから、しなりを抑えたシャフトに変わった事で極端なリストターンは不要だと言う議論から急激なリストターンをしないスイングに変化します。(ジャックニクラウス世代)
しかしながら、まだヘッドの進化には至らずにいましたので、ショットに高さを出すにはオープンスタンスにしてアップライトなスイングにする必要があり、必然的にフィニッシュが弓なりのスイングが主流でした。
そして大きな変革が起きたのがこの後です。
シャフトにはカーボン素材が使われ、ウッドのヘッドはメタル(チタン)が使われるようになり大型化して低重心化が進み、アイアンもキャビティやワイドソールや低重心化が一気に進みました。
シャフトは軽量でもしなりが制御可能になって、ヘッドはクラブ性能で高さが出せるようになり、飛距離性能も申し分ないクラブが誕生します。(タイガーウッズ世代)
スイングはバンプ動作に代表されるように、右から左へのウェイトシフトが全盛期を迎えます。
ボールをスイングで上げる必要が無くなった為、弓なりになるような大袈裟なフィニッシュはここで淘汰され、しなりや捻れ(トルク)をシャフト性能で制御する事が可能になった事でリストターンする必要も完全に無くなりました(動作では無くクラブの仕事になった)。
そうなると飛距離もクラブコントロールもクラブの役割が非常に多くなるので、スイングで必要な事はどれだけインパクトで適正なアングルでヒットさせられるか?そして再現性をどうやって高めるか?になります。
もちろん今以上の飛距離やコントロールだったり技術を求めているプロの世界がありますから、プラスαがあります。
それでもスイングの基本は道具の変化や進化によって、よりシンプルになっているのは確かです。
いかにインパクトを最大効率で、尚且つ狙ったターゲットに対して正確に打てるように迎えるか?
その為の道具選びであり様々なスイング理論に繋がっているのが現在のゴルフ界の状況だと思います。
と、思わず脱線してしまいましたが、ダウンスイングで左脇が締まるメカニズムは道具がどれだけ変わってもスイングが変わっても同じです。
単にスイング動作のメカニズムが科学的にも人体構造的にも解明されたと言うだけです。
スイング動作には順序があり、連鎖的に次の動作に繋がって行くとお伝えしましたが、適正な運動連鎖(繋がり)が起きれば自然と締まる根拠が示されたに過ぎません。
特に下半身主導による切り返しは大昔から言われているゴルフスイングの鉄則ですが、この下半身主導による切り返しから起きる運動連鎖によってダウンスイングで左脇が自然と締まるのです。
まずはトップまでスイング動作をします。そこから切り返しに移るのですが、下半身(下半身と言う言い方も曖昧ですが)から動くとどうなるか?
その前に補足すると、下半身=腰(骨盤)ではありません。トップの状態から腰(骨盤)だけを動かそうとしても、人体の構造上、ほんの僅かしか動かないのです。
だから下半身主導の切り返しで腰を意識している場合、大半は一緒に上半身も動いてスライド(スエー)しています。
なので私は下半身主導の切り返しと言うのは、ニーアクションかそれに付随する足がキーポイントになると認識しています。
では話しを戻してトップの状態からニーアクションや足による切り返しを行うのですが、足が動き出すと連動して腰(骨盤)が動きます。
そして腰が動けば胴体部も動き出して胸部、肩の順で連鎖が発生しますが、この段階ではまだ腕もクラブも動かしてませんから体は回っても腕は残るわけで時間差が生まれます。
この時間差がダウンスイングで左脇が締まるメカニズムです。
体は動く(回る)けど腕は動かしていないから残った状態によって生まれる時間差によって左脇はダウンスイングで自然と締まった状態が作り出せる。
と言うわけですね。
文字だけだとどうしても分かりにくい部分なので動画でお伝えしますね。
合わせてタオルを使った効果的なダウンスイングで左脇を締める練習方法もご紹介します。
よくあるタオルを両脇に挟んでスイングするなんてありきたりな方法ではありません(笑)
挟んだ練習方法もあるのですが、それよりもダウンスイングが効果的に身に付く練習ドリルです。
タオルを使った効果的な練習方法【動画】
ダウンスイングで左脇が締まるメカニズムとタオルを使った練習方法動画
ARVE Error: Mode: lazyload not available (ARVE Pro not active?), switching to normal mode
ゴルフスイングが身に付いて何度でも同じような動作(再現性)が可能になる為には、初動からテークバックと切り返しが全体の8割を占めるくらい重要なポイントだと考えています。
左脇をダウンスイングで締めると言うのは、まさに切り返しに関わる部分ですから、是非ともモノにして欲しいと思います!!
と言う事で今回はダウンスイングで左脇が甘くて手打ちになる理由とタオルで締める方法でした。
何かあればいつでもお気軽にお声掛け下さい^^
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